2010年映画鑑賞2010年 映 画 鑑 賞 記 録総合的にナンバー1は、トム・フォード監督の「シングルマン」で アニメーションでは「四畳半神話体系」 爆笑部門では、「かいじゅうたちのいるところ」 ●右側に気をつけろ ゴダール映画祭にて ●ノルウェイの森 インテリアや風景は良いですが… ●カメレオンマン ウディ・アレン ●瞳の奥の秘密 濃厚なドラマ、役所さんと黒木メイサ(被害者役)でリメイク希望。 ●パリ・オペラ座のすべて ●新宿バルト9でトム・フォード監督の「シングルマン」を鑑賞。2010年11月8日 エレガンスとデカダンスを堪能。傑作! 自殺を考える中年男の一日というと フランス映画の「鬼火」を思い出しました。 ●「シングルマン」を観た方は是非 「鬼火」もおすすめします。 ↓
でも、内容は「鬼火」とは全く違います。 「シングルマン」は内面的な暗さよりも 救いのあるストーリーなのでした。 パンに入れたメイドへのメッセージだけは 残されたのか と思うと皮肉も効いていて 素晴らしい脚本。 60年代のアメリカの服装、インテリア、女たちの盛り髪、 主人公の暮らす美しい家、すべてがバランス良く 美意識で貫かれていました。 主人公はゲイなので、回想の恋人はもちろん男ですが 実に自然。愛することはその人の自由。 なにもかも手に入れて、整い過ぎていると 死を考えるようになってしまうのね… 庶民の私には掃除と洗濯があるので、死を考える時間がない。 せめて引き出しのしょーもない物を整理しようと反省。 ああ、美意識、美意識。 ●『ジャック、舟に乗る (Jack Goes Boating)』(2010)を 第23回東京国際映画祭 ワールドシネマにて鑑賞。 2010年10月 たぶんこの映画が公開される事はなさそうだから 映画祭に行って本当によかったと思う。 パートナーに対して、誠実であろうと心に誓う。 ●フィリップ・シーモア・ホフマンをご存じない方 この顔の人です。 ↓
●「泥棒野郎」1969 ウディ・アレン監督 今から約40年前の ウディ・アレン監督のデビュー作「泥棒野郎」をはじめて観ました。 初期のコメディ、ギャグの連続が心地良い。 ナレーション導入のドキュメンタリー調で おかしな「泥棒野郎」のウディ・アレンの ちっちゃなガンアクションや 無理な脱獄など、 若いウディ・アレンの軽い身のこなしだけで 笑いを誘う。 相手役のジャネット・マーゴリンはものすごく 可愛く、ナタリー・ポートマンにそっくり。 二人で歩くだけのシーンも 素敵なラブストーリーに思えるほど。
出演: ウディ・アレン (バージル ) ジャネット・マーゴリン (ルイーズ )
●孤独な嘘 2010年10月鑑賞 期待しないで観たら、意外と面白かった。 イギリスの上流家庭の中年主婦が 浮気をして、弁護士の夫は激怒。 最終的には この中年夫婦は別れても、友情のような 信頼関係が自然に築かれている。 不思議な安堵感が漂うラストは悪くない。 甘えん坊のお金持ち主婦のエミリー・ワトソンは 浮気相手を選んだ事によって、たくましくなり 元夫は彼女を応援する気になってくる。 浮気相手はルパート・エヴェレット。 ぴったりな役柄。 上流の主婦のセリフ 「ラベンダーの垣根をめちゃめちゃに しちゃったのよ。悪い子ね」と犬を叱ったり するけど、 めちゃめちゃにした後かたづけは 庭師がするので、余裕で笑っています。 私も「ラベンダーの垣根を壊されちゃったわ」と 言ってみたい。庭、無いけど…
●ハングオーバー! 2010年7月鑑賞 コテコテのアメリカのコメディ 「ハングオーバー」を映画通の友人を お誘いして、観てきました。 全米コメディ映画史上歴代興収No.1で しかもゴールデン・グローブ賞の作品賞受賞していると きけば観逃すわけにはいきません。 劇場のあきれかえったような笑いも心地よく 充分に楽しみました。 パワフルに動き回る ジャック・ブラックに似た俳優の とぼけ過ぎのセリフの数々、 日本では、ほぼ無名の俳優の中、ストリッパー役を へザー・グラハムが楽しそうに演じていて 「オースティン・パワーズ」の頃のようにキュートでした。 出演: ブラッドリー・クーパー (フィル) 特攻野郎Aチーム THE MOVIE (2010)にも出演のイケメン エド・ヘルムズ (ステュ) ザック・ガリフィアナキス (アラン)花婿の義弟 ジャスティン・バーサ (ダグ)花婿 ヘザー・グレアム (ジェイド ) マイク・タイソン(本物のマイク・タイソン役で出ていました。)
●のだめカンタービレ最終楽章 と アリスインワンダーランドなど観ましたが あまり印象に残らず ●「プレッジ」 ショーン・ペンがジャック・ニコルソンを主演に 監督した作品。 殺人事件からはじまり、執念をもって事件を 解決したい老刑事ジャック・ニコルソンは 定年退職してからも事件を追い続け 周りは困惑。 ジャック・ニコルソンには狂気が似合い過ぎ。 誠実にやっても、人に誤解されて わかってもらえない事は誰にでもある コロンボや古畑のように事件が解決してスッキリするのも 理想だけど、現実は「プレッジ」に近いので 最後まで目が離せない作品。 キャストがものすごく豪華で、観る価値あり。 □ 出演者:ジャック・ニコルソン、 ロビン・ライト・ペン、 サム・シェパード、 ベニチオ・デル・トロ. ヘレン・ミレン、ヴァネッサ・レッドグレーヴ ミッキー・ローク □ 音楽 ハンジ・ジマー ●ジャック・ロジエ監督の<短編> 2月 渋谷ユーロスペース 「ブルー・ジーンズ」(58) 「パパラッツィ」(63) 「バルドー/ゴダール」(63) 3作合わせても1時間くらい。 ブリジット・バルドーの姿を追った 「パパラッツィ」(63)では、 当時、ファッション誌のカバーを飾った BBの目力と盛り髪が素晴らしく 今の若い子たちの盛り髪にも 大いに参考になるでしょう。 本当にお洒落です。 ブリジット・バルドーのスタイルは永遠。 ●ブロードウェイ♪ブロードウェイ♪ オーディションシーンで 「バランセ、パドブレ、ステップステップ ジュテ コントルタン、ピルエット ホールド」って バレエのセンターレッスンで私がいつも出来ていない 振り とほぼ同じ。 ああ、何度やっても音楽と合わずに難しいのに オーディションで合格する若者はたちはビシッと決まっていて すべてが爽快。 ●「かいじゅうたちのいるところ」 今、観に行くなら「アバター」なのでしょうが 私は「かいじゅうたちのいるところ」を鑑賞。 「マルコヴィッチの穴」のスパイク・ジョーンズ監督が こだわって作った実写の「かいじゅうたちのいるところ」 スパイク・ジョーンズ監督は「ヒューマン・ネイチャー」でも かなり奇妙な人間の本能をみせつけていた 力のある監督なので期待していました。 猛烈にパワフルに、着ぐるみを着て大暴れする 俳優たちの「かいじゅう」っぷりは素晴らしく劇場で爆笑! かいじゅう踊りで飛ぶ、叫ぶ、ストレス発散する 少年マックスくんも名演技でした。 こども向けというよりも 音楽も心地よく、「かいじゅう」の理想郷の 描き方もアート作品と言って良い程。 ヤー・ヤー・ヤーズのボーカルの カレンOと子供たちに優しい歌声が 予想以上にぴったりでした。 かいじゅうたちのいるところ-オリジナル・サウンドトラック 砂漠、海、太陽、舟、土、木、 幻想的な美しい風景に満足しました。 騒いだ分、後の静けさはよりさびしいもの。 原作者のモーリス・センダック氏がよろこんでいた わけがよくわかりました。 ●オンリィワン絵本には、英語版がありました。 「かいじゅうたちのいるところ」【原作:英語版】 Where the Wild Things Are (Caldecott Collec... |